服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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修理2 ラジオ屋さん

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イメージ 2先のさがの伝説展会場でお客さんと記憶の風景の話になった。
「あの箱屋のそばで父がラジオ屋をしてました」
「ああ、あのラジオ屋さんですか、よく修理にボクはラジオを持っていったもんですよ」と話ははずんだ。
ラジオ屋といっても、ようするに電器関係の修理屋さん・便利屋さんというところであろうか。
真空管はじめ何かとラジオは故障した。
ラジオはいまのテレビ、映画、ケイタイぐらいに生活、娯楽、情報の中心であった。
開けっ放しの間口から内部が丸見え。
ごちゃごちゃと部品や作業道具があっていつもおじさんが作業台に向かってラジオを直していた。
「あっ!!!」その風景は記憶の風景であった。
「もう、記憶の風景は描かれないのですか・・」。
「もう、描いてませんね・・」。
部屋にあるラジオの風景はたくさん描いたけど、「ラジオ屋さん」を描くのを忘れていた。気がつかなかった。
その時脳裏には、修理を頼む時、学校帰りになんとなく見ていたあのラジオ屋さんの風景が出来つつあったのだが・・。
床屋の息子さんも来られて、「あの床屋の絵をもう一度見たいのですけれども・・」と、伝説展どころか、話は記憶の風景になっていた。