服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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少年の日の輝き 横尾尚写真展

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クリニックを終え、手みやげにと菓子店にはいる。
O串くんのお母さんが菓子を作っていらした。
世間話のあげくに余分に菓子をいただく。ありがとうございました。


「横尾尚写真展 フォトアートの仕事55年」画廊憩い。
横尾さんは若い。80歳には見えない、万年青年。
写真もフレッシュ、若い。
中国の少数民族の写真も精力的に撮っておられたが、今回、本来の場所に戻って街を、現代を切り取るというコンテンポラリーにっ眼、視線、カメラを
向けられた。
昭和30年代の焼き芋屋の親子、遠足の弁当風景なども多く撮ってあっり、その後、街のショウウィンドウなどに風景、現代を見出されていた。その当時の作品を見て、”こんな新しい感覚の人が佐賀に居るんだ”と記憶に新しい。
その時期の復活、復興というのが今回のテーマになっているようである。
路上や壁の落書き、路地裏の看板、破棄された日常の諸々、を中学生ぐらいが虫眼鏡で観察するかのように撮ってある。
絵画的でもある。
はぎ取った壁や路面が描いた絵画以上にすばらしいこともある。
横尾さんは絵画、版画のコレクターでもあり、絵画にも造詣が深い。
そのセンスが他の写真家にはないカッコよさ(現代)でもある。
足で歩いて、自転車でゆらゆらと、ポケットに小型のカメラ忍ばせ、ウの目タカの目ネコの目で路傍の街かどの、まだだれも気づかぬトマソン的原石を見付けては中学生のように接近し愛おしくパシャッと写してある。
切り撮っていく以上、日常の景色(行為)であろうが、絵画的であらんとされるあたりに少年の様な汚れない好奇心とおどろきを見る。