服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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再度山下清展

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午前、11時に県立美術館の山下清展に入場。会場は観覧者が鈴なり、長蛇の列で一点一点に見入っている。
初日でも少なかったのに、宣伝、口コミなどで広がっていったようだ。
偽りのない欲のない清さんの作品はこの時代にも改めて受け入れられる。
トンボ、蝶、キンセンカ、ユリ、モクレンさるすべり、菊、キリンソウ、雪だるま作り、剣道、柔道、寝起きの布団風景、餅つき、花火、身体検査、巡回活動写真(映画)と映写機、ラジオ体操、水に溺れた人、線路を歩く清、駅のベンチで寝る、リュックに物をしまう清、アザラシをしとめ引き上げるアラスカの漁師などに目が向けられている。
ストックホルムのボクが描いたのとほぼ同じ場所から描いたガメラスタンの夜景もある。単なる思い出や記憶とはちょっと異なる。これが本当の絵日記というものかもしれない。
当時、”マジックインキ”というそれこそマジックのような太いぺんが世の中に登場した。それをお坊ちゃまの同級生が誇らしげに持っていた。
鉛筆しか知らない人種には、すらすらと真っ黒な線が引けるペンは驚きであった。マジックの命名もよく、購買心をそそったようだが、高価であった。
清さんがそのマジックを手に取り線を走らせた瞬間が判るようだ。
清さんのマジックな宝物になったようだ。