服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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徳永、勢山二人展

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イメージ 2午後、柳町郵便局に「徳永真里子 勢山恵美子 展」を見に行く。
サムホールクラスの花、静物等の小作品・14点が並ぶ。
徳永さんの静物画と勢山さんの水仙シリーズはしっとりとした大人の感性と色彩の饗宴である。
徳永さんは「栗」「ひまわり」「樹木」「絵具のチューブ」「水仙」「静物」など身近なものが躊躇なく描かれており、完成度も高い。
目の前のモデルと対峙し、一筆一筆丹念に「素敵な絵になぁれ・・」とつぶやくように、繰り返し塗り重ねてあるのが伝わってくるようです。
勢山さんは「水仙」5点と「アジサイ」「ミニ薔薇」「花」を真正面から画面の真ん中に配置し、勢いよく一気に描いてあり、可憐な花も堂々と。
同じモチーフ(モデル)に焦点を当て繰り返し描いてみようと水仙に取り組まれたようである。一点の水仙の絵を見るのとはおのずと変わって来る。
好きだから、おもしろいから描くというのも当たり前のことであるけど、それだけでは、おもしろくもたのしくもなく、また続かないものである。
繰り返し訪れる迷いや壁。それを乗り越えたところにおもしろさもあろうし、そこに見る側のたのしみ・共感位置もある。
強引に個性的に押しまくる表現もあれば、ゆるやかな個性、我を抑えての表現もある。
ピカソもダリもポロックも個性的という点では役者だったかも知れない。
演じてでも尚、持続させようとするか、否かである。
誰もがピカソ、ダリであり、そうでもない、二律背反の関係。
大見えを切らずとて絶え間なく障壁は訪れる。
キャリアも長いベテランのお二人。何よりも日々の延長線上で煩悩も霞も無きようにたのしんでいらっしゃるのには感服します。
ややもすれば見逃しそうだが、、すがすがしくカッコいいゆるやかな個性の展開でした。
そして久保泉へ・・