服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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小川康彦染色展

イメージ 1
イメージ 2「小川康彦染色展」村岡屋ギャラリー。
干潟の有明海が一瞬見せる原色をおおらかにとらえてある。
大きな三日月が4色の色を放っている。
太陽の光による干潟の風景は刻々と変化するも、色彩としてとらえるにはサービス精神に欠ける。
心眼で体感する部分であろう。
でなければ写真で済むが、その写真にも豊穣の有明を写すのは容易でない。
この道に入り半世紀以上、有明を描き続けてある。
有明海がもつ魅力はある。確かにある。しかし、その魅力は現場でもまず見えない。だだっ広く無彩色の干潟があるだけ。
畏敬や愛おしさを抱くにはあまりにも泥色、手だてなく無味。
そこに見える、見えてくるという衝動が創作となる。
「ほら見えてるじゃない・・」とたまに他人に言われることがある。自分が他人に言っていることもあるようだが・・。
幽霊が見えてるわけでもなく、トトロの森が見えているような事かも知れない。