服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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青春ぶらぶら

ケイタイが鳴る。
「今、巣鴨にいる。ぶらついてるけど寒くて、手袋を買った。大学にも行ってきた。変わったなぁ・・・」と延々とハイテンションにK氏は夜の巣鴨を実況生中継する。
置いてきぼりにしていた青春の焦燥と傷心の答えをさがしているようでもあった。「ここへ来るのもタブーにしていたんだけど・・」
「・・まだ、うろつくよ。駅前でめし食って池袋に行こうとおもうが・・」
まだそう、K氏の下宿は池袋西口から国際バスに乗って立教大を通りその奥の奥の焼け野原が残る古い住宅街であった。
「ここへ足を踏み入れるのは避けてきたんだけど・・」というから腹をくくったのであろう。
「泣いたらあかんよ・・」。
2時間ぐらい後に、再びケイタイが入る。
「タクシーのナビで行ったから、場所に間違いはないが、家がどこも建て替わり、新しい街になってる・・」と一杯入ったようなテンションの実況。
青春は終わっていない。引きずるというのでもなく今も熱いのだ。
そこで、もう一人のK氏と会うことが出来たのだろうか。
「この、気持ちどうにかしてよ・・」。 とほほ○▽□∞。