服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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高島野十郎展

Sさんに誘われて石橋美術館へいく。
高島野十郎展」。
克明な時間をかけた写実絵画である。
蝋燭の炎、静物、風景、自画像、太陽、月などが氏のモチーフである。
岸田劉生ゴッホの真髄を捉えた作風であり独自の世界を強靭にがんじがらめに追求し確立してある。
空気遠近法を数値的に解読されようとしたふしがある。
感じるというよりも具体的な空間は岸田劉生にも感じられるもので、缶や林檎はエネルギーとしての核にさえなっている。
その部分は現代でもある。
しかし、別室に飾られていた古賀春江安井曾太郎、和田栄作の解放感はそれこそ今、現代の不動の強さでもあった。