服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

tomatotiger8.sakura.ne.jp

マイフレンドとペットを描こう

イメージ 1

 
高田渡さんの17歳の日記”マイフレンド”
1967年、大好きだった父豊さんがなくなる。
『・・「本当に人の一生とはあっけなく終えてしまうものだなあ!」なんて思ったのだった。
今は九州佐賀県鹿島市古枝のおばさん(父の妹)の家にいる。とてもいなかである。
九州に来た理由というのは、このおばさんがぼくに「学校にいかないか!」と話をもちかけたことからである。・・』
鹿島実業高校の夜間に合格する。4年間頑張るぞと希望に燃える。
おばさんに自転車を買ってもらい、どこへでも乗り回す。
”自転車に乗って”は鹿島でのことではないのか?
従姉・千勢子さんや学校の友達のこと、店番、珍しいレコードを注文し買いあさり、ギターの練習、ピート・シガーに手紙を出したこと、職安通い、居候の気まずさなどがつづられ、自転車で赤門前の公園にいき、ベンチで1時間寝ていたとも・・。
ところが、何があったのか、(3月に佐賀に来て)8月には東京に舞い戻ってしまう。わずか5ヶ月である。
進むべき音楽への覚悟、決意、希望等が随所に散りばめられている。
亡くなる56歳まで、それはブレルこともなく貫かれ、高みにまで至ったようだ。
また、鹿島のおばさんのご主人・中尾蔦一さんは日本画家であった。
2010年5月2日付の佐賀新聞有明抄」に園田編集委員が取り上げてあった。
『・・この画家の存在を本間健彦さんの著書「高田渡と父・豊の『生活の柄』」(社会評論社)に教えられた・・』と。
2012年9月に佐賀県立美術館(野中耕介学芸員)で回顧展があり、そこで初めて中尾蔦一という日本画家がいたことを知ったのであった。
PS画像は蔦一さんが描かれた絵のスケッチ。おばさんの香さんと従姉の千勢子さん。
 
イメージ 2

2013年の磁場展でゲスト参加・ともしびプロジェクトを開いた長友心平くん。
鹿児島出身で佐賀大卒の心平くんが、
現在NHKの教育TVで”ペットを描こう”をやってる。
つんちゃん(塚本猪一郎氏)から聞いてはいたが、具志堅用高さん、佐藤藍子さんを生徒になかなかの先生ぶりである。
ペットの似顔絵の本を出し、英語版で海外にも売り出されているという。
ペットの似顔絵本なんて、ひょっとして日本では初めてじゃないのかな?
ペット屋がだめになって、苦労していたようだが、あきらめずやってたんだな。
ご活躍ください。