都立現代美術館へ行く。
講堂はほぼ満席。1時間30分。
作品を大型電子版に映し出しながらの、見えぬものを浮上さすことで、モノの再認識、空間の認識という菅さんの一貫した哲学とも言える世界を展開。
言葉を聞いていてモノ派といわれるコンセプトがわかりやすくなるというか、
いささか崩れていくような感触であった。
事實、講演の後に見た作品群はやはりむなしくもあった。
意味合いは分かるとしても、どれだけ美しいか、アートであるかでいいのではないかとおもった。
が、九州からわざわざ菅さんの個展を見に行った。
菅さんが、ボソボソと誰かと話していた。
「評論家はいろいろ言うけど、それでもないんだよね・・」
という言葉聞きながら画廊を出た。
現在、菅さんは70歳になられていた。