服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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八百万の神々 そして空間の形而上学

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広尾のギャラリー華で吉武研司くんが個展をしていた。
明日18日(日)までだったから、間に合った。
もちろん本人はいなかったけど、大通りに面したギャラリーでありながら
内部は池もあるこじんまりした日本庭園という
おもしろい画廊でありました。
彼の"八百万の神々"も世界へとほとばしるように
広がり弾ける奔放さには年齢を忘れたね。
ギャラリーの女性オーナーさんもイイ。
主人あってのギャラリーだね。
 
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広尾から一駅六本木へ。
新国立美術館でマグリッド展を見る。
ディペインズマン的に次元を交錯させて見せると同時にトリックの種明かしをする
マジシャンのようでもある。
マグリッドの空間概念は今日ではポップアートがそうであるように、
すっかり当たり前の感覚として人々の日常に溶け込んではいる。
厚塗りフラットの描法は、マグリッドには早描きのテクニックではなかったのか?
初期の空間を模索する半具象的作品は逆に新鮮。
社会 の前にも芸術の前にも空間ありきなんだろう。