服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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<人工物と景観>池田武邦さん

八女市上陽町へはよく来た。いつ来ても能村芳太郎監督の「張り込み」を思い出すような、愛人がつつましやかに生活しているという風情を感じる。産直売所の傍らに上陽町のランドマークでもある二連式アーチ型の眼鏡橋がる。☆<八女市長野地区の石工「山下佐太郎」、上陽町北川内藤木の大工「小川弥四郎」によって大正9(1920)年に建築され、当時のアーチ型石橋作りの名匠「橋本勘五郎」がてがけたとされる。「皇居の奥二重橋」を再現しようとしたものと伝えられています。>
☆今朝の新聞によれば、池田武邦さんが亡くなられていた。享年98.あの日本初の超高層”霞が関ビル”の建築設計にかかわられた。当時、ボクはそのビルの屋上へとエレベーターを乗り継いで上がったが、通路や事務所があるだけで屋上へは出れないまま引き返した。そのビルを作った池田武邦さんのその後の生き方が興味深かった。超高層的建築方向を反省するかのようにアニミズムを基調とする自然との共存へと向かわれた。御かげで鞆の浦の環境も見に行った。大好きな人であった。<二連式石橋 2点 F6 >

 

 

ほたるの館・産直販売店 SM