服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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山口亮一画伯「家族写真名作展

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美協創始者・故山口亮一氏の生家である山口亮一記念館にいく。清和高校前の路地を入った一角に忽然と藁葺きの民家があった。修理改築される前にも訪れたことはなく、本日が初めてとあいなった。<山口亮一画伯「家族写真名作展」>S吾さん、K代さん、M子さんがいらした。氏が戦前戦後に架けて撮られた家族の写真・数十点が座敷に展示されてた。アルバムに貼られた5センチ、10センチ足らずの写真をフォトジャーナリストの大塚さんがパソコンに取り込み引き延ばしたものである。 A3,A4ぐらいに拡大されているのだが、まったく画像の荒れがない。いかに精度が高いかである。写真技術にもたけていらしたようだ。絵一筋の人かとおもいきや、家族の団らんなどをあたたかく撮る反面、モデルにおかしなポーズとらしたり、ご本人もふざけたり、ずっこけたりと芝居か映画を撮っているつもりでいらしたのか・・。木陰に走る雨の一筋一筋が繊細に収められているのにはオドロキ。あの時代にしては、ひょうきんでモダンなおっちゃん、カメラ小僧が見えてきて、創始者といういかついイメージとはほど遠いお方のようである。それからすれば、今の美協はまじめすぎないか・・。少なくとも写真から、画家の背後や時代の背景が浮かび上がってくる。本業のきちんとした洋画からは伺えない、写真ならではの背面側面、バックドロップ,ブレインバスターの語り口。