服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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キャンバス

仏師は木の中にいらっしゃる仏を彫りだすという。そのぎりぎりまで彫り進めるということだろう。遺跡の発掘もそうだろう。絵画においては基本的にそれがない。西洋絵画であるだけに。水墨画にはそれがある。雪舟山水画などには紙を彫る余白の美がある。J・ジョーンズのフラッグの平面にもそれがある。平面を意識すること、奥行きを意識すること、その違いはあっても内側へ向かうようだが、リキテンシュタインのコミックドットは逃げ場を必要としない平面の平面。神、宗教、唯物、科学で済むというものではない。どう考えていくかもその時点で思想なのだ。