服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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鞆(とも)の浦

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イメージ 2播周赤穂から再び姫路に戻り尾道に行く筈だったが、突然福山からバスに乗って鞆の浦へ向かった。
乗客10人は皆マップやカメラを持って観光客のようだ。
港埋め立て反対で今年勝訴したことでも有名な港町である。
数年前見た鞆の浦を愛する池田武邦さんのテレビ番組で知った。
バスに揺られて20分。鞆の浦で下車。
ほのかに漁村の匂いがする佐賀の呼子のようなところだな。
海岸や路肩には露店が並び観光客が魚を選んでいる。
堤防の上にはたくさんの釣り人が糸を垂れている。
小さなフェリーで目の前の仙酔島に渡る。
島を横切ると白い砂浜が広がっている。
背後の宿の小屋からパンツ一つのおじさんたちが出てきて海に浸かって、また小屋に戻って行った。小屋には江戸風呂と書いてあるが、何なのだろう。
再びフェリーでもどり少し歩くとテレビで見た鞆港が見えてきた。
山を背後に港が弧を描いている。漁船がずらりと停泊し、集落がはりつく。港中心部に常夜灯と白壁の番屋(資料館)が見え、白黒映画を見るような往時が偲ばれる。
ここから先は道も狭くバスも入れない。
だから、港の端からここまでを埋め立てバイパスや駐車場らの再開発計画が起ったようだが・・。
生活権か景観権か・・。
山も海も田んぼも誰のものでもなかろう。景色はそれこそみんなのものだね。