服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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下村康二退職記念展

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「下村康二退職記念展」(佐賀県立美術館4号展示室)。
長きにわたり北高芸術コースを指導され、今年3月に退職された下村先生である。
絵を始めた20代から現在までの作品のオンパレード。
多くがいろんな美術展で入選、入賞した作品であることもめずらしくユニークである。
コンクールへ挑戦し続ける下村先生でもあったのだ。
観光デザイン、車椅子の少年、夫人像、鮒市の人々シリーズ、風刺的な空き缶シイリ-ズそして現在につながる廃屋シリーズのおよそ60点。
丹念に塗りこめられ、時を経てじっくりと熟成ていくようである。
事象的な表現から現在の廃家シリーズは時の流れである。人間の時間である。和紙のひだが亀裂やしわとなってひとの肌のようにも、その上に昔あった筈の家が廃家となって現れる、時の中地図なのであろう。
御苦労さまでした。これからもガンガン描いて下さい。