服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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LIVE 野中烏犀園

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「テレビ見てる?ウサイエンが出てるよ」と博多のN子さんからメール。
急いでテレビをつける。
我家の前の江戸時代から続く漢方薬の「野中烏犀園」のお屋敷である。
昔から繰り返しテレビに登場する歴史とお宝の宝庫である。
当主の源一郎さんが先々代の萬太郎翁のようににこやかに部屋を案内したり浮世絵の説明をレポーターの高田課長にされていた。
福岡のRKBの午後のワイドショウ「今日感テレビ」である。
表からは見えない奥まった池のある庭園が映し出される。
子供のころ、源ちゃんらと遊んだ場所であり、当時のままにすばらしい庭である。
「内部を初めて(映像で)見た・・」とN子さんからメール。
「LIVE」とあるので窓を開けて烏犀園を臨むと、5人のテレビスタッフが、通りを歩いて来る源ちゃんとレポーターを撮っているところであった。そのレポーターの声が生で大きく聞こえ、テレビの声と重なり、正しくLIVE。
本日の目玉は日本に3冊ぐらいしか現存しないという「解体新書」のようだ。
旅行会社の紙袋からひょいと取り出す源ちゃんにレポーターもびっくり。
「いや、このほうが、どろぼうさんにもイイかなとおもって」。
源一郎さんは、中国雲南省の植物研究所の客員先生としても毎年訪問されるお茶博士でも有名。
漢方薬を何種類かブレンドする「元気の出るお茶」の作り方を披露。
レポーターの高田課長が意気揚々とその元気の出るお茶を飲むが、「う・・っ」と顔をしかめ、「良薬は口に苦し、ということですね」で番組終了。
かつてはお屋敷と通りを隔てて白壁の土蔵が3,4棟並んでいた。
老朽化してビルに生まれ変わったが、惜しい風景ではあった。
現在なら佐賀県佐賀市も保存に力を入れただろう。
その土蔵から絵画、書、人形、美術品など、貴重な名品が出てきたのであるが、「文書資料に関してはそれぞれの専門家に調査してもらっているけど、とても、文書だけに見きれるものではない」と源一郎さんがいつか云っておられた。まだまだ何かが出て来るだろう。
そう云えば30年前・1980年ごろに描いた未発表の烏犀園さんの土蔵の絵(F3号)がある。道路標識も設置されてる。
恥ずかしくはあるけど、その時はそれでイイと描いている。