服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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木漏れ陽街道

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博多のN子さんがプレゼント持ってひょっこり現れた。
蕎麦を食べようということになって、山の情報に詳しいMさんに電話しておいしい蕎麦屋を教えてもらう。
自然の緑、山川草木、集落のたたずまいが輝しい。夏とは言え絵になる光りと色彩である。
三瀬トンネルの手前、北山ダムの富士町上合瀬の集落の中にある「木漏れ陽」という蕎麦屋
本道から外れ林を抜けると山の斜面に重なり合う集落が目に飛び込んで来た。「木漏れ陽」の表示を左に折れると、目の前の高台に古民家風な、それらしき家があった。通りを歩いていた赤シャツのおじさんが手で「こっちらへ」と指示するのであった。それが、蕎麦屋の御主人であった。
スムーズに迷うことなく到着。
「へー、こんなところに・・」。
隠し砦か、隠し村といった人里離れた稀な風情がある。
各地からの数組のお客さんがくつろいで蕎麦をすすっている。長崎からの常連さんもいた。
蕎麦のフルコースを注文するが、その配膳をする男性が某大のAちゃんであったのにはびっくり。バイトをやってるとのこと。
蕎麦の芽のサラダ、蕎麦の芽のおひたし、蕎麦が湯、蕎麦ジュース、盛り蕎麦、蕎麦ぞうすい、蕎麦ジェリー。
軽く見ていたが、お腹にずっしり。
ここまでの店にするまでの苦労はたいへんであったろう。
蕎麦を栽培し、側を打ち、山奥の集落に蕎麦屋を開店するなど、当時として周囲の目は普通じゃなかったろう。
その人懐っこい赤シャツのおじさんと写真を撮る。
おじさん、カメラを向けると固まってしまう昔ながらのイイ人。
これぞ、文化であり、町おこしの極致であろう。
また、ここで使われている食器が皿屋のタロさんのものばかりと云うのにも親しみが沸く。
帰り際、御主人は店内で展示栽培している蕎麦の芽のブロックを下さるのであった。
実に雰囲気も込めて美味なるお蕎麦でありました。