服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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「草茫々通信」2号

機上にて「草茫々通信」2号・特集「草市潤の世界」を見る。
巻頭に井上知重さんが佐賀新聞時代の草市との出会いを書かれているが、ボクは井上さんを懐かしんだ。
「第3回ユース佐賀美術展」の報告と取材に来られた時が井上さんとの初顔合わせだったと思う。
取材らしい取材もなく、ATGや映画の話をしたようだ。そして井上さんは半日、独りでぼろ我家をうろうろされていた。
おもしろい人だと、親しみがわいたものだ。
現在は熊本日々新聞社も辞められ熊本近代文学館長さんである。
草市さんを知ったのもそのころだった。
画家の井出誠一さん宅へいくと草市さんがよくいらっしゃった。
井手さんの山の別アトリエで句会も開かれ、みなさんと色紙に短歌と絵を描いた。色紙が苦手なボクを前に、草市さんは、ささっと三味線などを描かれ立つ瀬なかった。
12人の縁ある方々の寄稿と草市さんの雑誌、随筆集のすべてが紹介されている。A5版20ページには草市さんの青春から92歳までの風景が垣間見られる。
歌人・草市潤はどこを切り取っても絵ではなく、風景の人のようだ。