服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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映画の黄金時代

山田洋次監督が選ぶ100作品 家族編 が昨年から続いている。
今年からは戦前戦後の名作が昼下がり、毎日放映されてる。
見てない作品もまだまだあるようで、毎日がたのし。
白黒映画の時代である。美術、照明の腕の見せどころ。
映画の職人たちが、外国映画の影響も受けながら、これでもかと競い合う強さがある。特に照明の光と影に目をやると、してやったりの美術、照明の顔が浮かぶ。やり終えた後の酒もうまかったことであろう。
白と黒をいかに見せるか、いかに見る人にホントのように見せるかとウソ業を使うことも多かろう。
本日は五所平之助;監督の「煙突の見える場所」1953年作。
まじめに撮れば撮るほど、喜劇じみておもしろい。
でなければ、唯一の大衆の娯楽にはなり得ないだろう。
小津、黒澤を出さずとも、それ以上にすごい監督さんたちである。